サラバンド / イングマール・ベルイマン

boy-smith2006-09-15


ユーロスペースで10/21から。

作品紹介。

憎しみは やがて至る、愛の森へ

奇跡の作品の誕生

ゴダールが、「誰よりもオリジナリティがある映画作家」と絶賛し、ウディ・アレンが、ロバート・アルトマンが、ラース・フォン・トリアーが、ジム・ジャームッシュがもっとも影響を受けたという北欧が生んだ世界的巨匠イングマール・ベルイマン。映画界を引退し、舞台演出に専念すると宣言していたベルイマンが、85歳にして、『ファニーとアレクサンデル』以来20年ぶりに映画に挑んだ。この名匠が文字通り“最後の作品”として選んだのは、1974年に撮った『ある結婚の風景』の続編であった。その荒々しさ、その光、その噴出。どこにも源泉はなく、それはベルイマンそのものから湧き出る上の咆哮のようだ。

憎しみの終わり。終わりのない愛の始まり

かつて夫婦として生活をともにしたマリアンとヨハンは、離婚後30年ぶりに再会する。一方、ヨハンの近くで暮らす彼の息子のヘンリックとその娘カーリンは、剥き出しの父娘愛のなかで愛憎をたぎらせ、痛みと苦しみの感情を<サラバンド>(バッハの≪無伴奏チェロ組曲第5番の第4曲≫)にぶつけていく…。
『ある結婚の風景』の続編である本作は、男女の愛の深遠をテーマに引き継ぎ、絶望的な愛の欲求を極限のなかに描き出す。ふたりの人間がもつれるたびに深まり激化する、劇場の噴出からなる音楽。しかしやがて彼らは、愛憎の囲いを破り、魂の安息の場所へとたどり着くのだった…。
“神”という絶対的な存在は、自分と相手という人間のペアの愛憎の関わりのなかでしか認識しえない。<サラバンド>というベルイマン組曲は、その受難を、普遍のなかに描き出す。
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=45

イングマール・ベルイマンは先日話題になったので、実にタイムリー。

移転以来ユーロスペースに行ったことがないので、行ってみようかな。