はなればなれに / ジャン=リュック・ゴダール
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2001/12/22
- メディア: DVD
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あらすじ。
ゴダールの映画にはいつも予想を裏切られるが、シンプルさのオブラートにくるまれた本作も、その例に漏れることはない。推理マニアの親友フランツとアルチュールが、英語学校で出会ったオディールとともに、彼女の叔母の家に眠る不法所持の大金を盗もうとする。一応、犯罪サスペンス&3人のラブストーリーのかたちを呈しているものの、物語そのものに新味はない。
延々と同じステップを繰り返すダンスや、ルーブル美術館内の全力疾走、1分間の沈黙ゲーム…などなど、物語の流れを寸断するようなカットこそが、この映画の魅力。音と映像のあからさまな不均衡や、ゴダール自身によるナレーションも、確信犯的に観る者を混乱へと誘っていく。
そんなチャレンジングな手法を駆使しながらも、ポップな感覚の青春ドラマとしても成立させてしまうところが、やはりゴダール。『勝手にしやがれ』の2年後の1961年、31歳の彼の瑞々しい才気が漲っているのだ。そして、ゴダール映画の女神、アンナ・カリーナのキュートな表情を見るだけでも、本作の存在価値はアリ!(斉藤博昭)
何なんでしょうね、しかし。
何度でも見たいと思ってしまうこの感覚。
ゴダールの作品って、いつも女の子がかわいくてその度に恋してしまうわけで、さて僕は今までに何度アンナ・カリーナに恋をしたのかわからない。
この作品はゴダールのわり(?)にわかりやすい作品で、上のあらすじのところに書かれているように三人組がおりなす犯罪劇と恋物語となっています。
一体全体どこらへんが「はなればなれに」なのかなあと考えながら見ていたのですが、そこも登場人物に語らせてしまうあたりが最近のゴダールとはずいぶん違って観るものに優しいですw
『地下鉄のザジ』なんかみたいに音楽が非常にポップなところもグッドですし、ゴダールの哲学的な映画が嫌いな人でもご安心ください。見れます。
難しい話はエリオットが出てくるくらいですし。*1
あ、勿論僕はどんなゴダールも好きです。
とにかく、アンナ・カリーナの衣装・表情、すべてがカワイイ。
ので、女性も男性も是非とも見てみてください。
ついでにYOUTUBEのダンス映像もどうぞ。
アンナ・カリーナが踊る有名なシーンです。映りがわるいな。。