スワロウテイル / 岩井俊二

先日から勝手に特集していた、岩井俊二

この作品は10年も前の映画で、なんだか90年代半ばって、こういう「隔離された世界」みたいなものがよく描かれていたよな、と思い出しました。

キンキキッズが子供だけの街で何かするドラマってやってなかったでしたっけ?

内容は、『リリイ・シュシュ』とか『花とアリス』なんかとは違った感じで、バンバン血が流れます。

それでも、ところどころで岩井俊二独特のシーンがあります。

アゲハがタトゥーを入れてもらうときの回想シーンなんかは、独特の色使いとともに画面が切り替わります。

しかし、岩井俊二はやはり「思春期」なり子供の成長の姿を撮ることに拘ってるのかな。

確かに、人が最も輝ける時はそのくらいの年齢のときなのかもしれない。

過ぎ去った過去の記憶は来るべき未来への期待と同様に僕らを「生」に繋ぎとめてくれるのだろうか?

そんなことを考えた、昼下がりなのでした。