アントワーヌとコレット / フランソワ・トリュフォー

アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選2〕 [DVD]

あらすじ。

17歳になったアントワーヌは、音楽会で出会ったコレットに夢中になる。彼女の両親に気に入られ、たびたび家に呼ばれるアントワーヌだったが、コレットは家を訪ねた彼にかまわず、ほかの男友達と出かけてしまう。あまりに素っ気ない彼女の態度にアントワーヌの気分は晴れなかった。

まだ恋愛の仕方も判らない青年のほろ苦い恋を描いた本作は、世界各国の5人の監督によるフランス篇。「夜霧の恋人たち」「家庭」「逃げ去る恋」へと続くアントワーヌ・ドワネルものの第二作目。

http://www.kadokawa-herald.co.jp/official/truffaut_hatachinokoi/

何も言わなくたってトリュフォーの映画の中では男と女が恋をする。

ジャン=ピエール・レオーはあまりにもハンサムで、トム・××ーズとか好きって言っちゃう女の子にはドキドキしないけど、ジャン=ピエール・レオーが好きだなんて言っちゃう女の子には僕はきっとすぐに恋に落ちてしまうのだろう。

女の子の気持ちなんて本当はちっとも分からなくて、気づけば僕は二十歳はすでに過ぎてしまったのだけど未だにレオーのような恋をしていることに少しだけ不安を感じる。

でも、

「いいじゃない。そうやって少しづつ人を愛せるようになるんだよ」

ってトリュフォーが言ってくれているのだと自分に言い聞かせてみる。

そうさ、

「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」

って歌っている歌手がいたじゃないか。

恋をしない人生なんて、クルトンの入っていないポタージュスープみたいなものなのさ。