夜霧の恋人たち / フランソワ・トリュフォー
アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選2〕 [DVD]
- 出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)
- 発売日: 2004/12/15
- メディア: DVD
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あらすじ。
「大人は判ってくれない」、「二十歳の恋」に続く、トリュフォーとレオの“アントワーヌ・ドワネル”シリーズの第3作。志願して兵役に就いたアントワーヌだが、素行不良で退役。恋人クリスティーヌの父の紹介でホテルの夜勤フロントとなるが、浮気の女性客の部屋に夫を入れてしまいクビに。まんまと私立探偵の策略に引っかかったわけだが、彼に同情され、探偵事務所に採用された。ところがここでも失敗を繰り返し、ようやくうまく行きかけた、店員に化けての靴屋の主人の周辺調査(自分が好かれているかどうか気になる主、直々の要請)で、こともあろうに依頼人の妻(美しいD・セイリグ)にのぼせてしまう。一方、つれない彼に腹を立てるクリスティーヌを尾ける、怪しい男の姿もあった……。恋愛をスリラーとして描くという、トリュフォーのモットーが、柔らかなユーモアを帯びて結実した、C・トレネの軽快なシャンソンに彩られた秀作。それぞれの“運命的な愛”に背を向けて、若い二人は結ばれることになるのだが……。
若い僕たちは恋をする。
いいや、若くなくたって恋はしてもいいんだ。
でも、若き日の恋は特別だ。
時に背伸びをして、美しいものに、官能的なものに思わず目が言ってしまうけど、きっとそれは「愛すること」ができるようになるための通過儀礼なのだ。
主人公は仕事場の上司の妻に恋をする。
しかし、彼は若い。
彼女は彼が自分に「恋をしている」ことを知っている。
だから、一度だけの関係を約束させる。
彼は気づく。
ああこれは恋だったのだ、と。
そして、以前からあったものが「愛」であったことを知る。
人はこの繰り返しを惜しみなく続ける。
そう、惜しみなく続けるしかないのだろう。