マルホランド・ドライブ / デヴィッド・リンチ


夜のマルホランドドライブで自動車事故が起こる。事故現場から一人生き延びた黒髪の女性は、助けを求めにハリウッドまでたどり着く。女性が偶然潜り込んだ家は、有名な女優ルースの家だった。ルースの姪である女優志望のベティに見つかった黒髪の女性は、部屋に貼られていた女優リタ・ヘイワースのポスターを見て、反射的に「リタ」と名乗った。彼女はベティに自分が事故で記憶喪失になっていると打ち明ける。リタのバッグには大金と青い鍵。ベティはリタの失った記憶を取り戻すことに協力する……。


マルホランド・ドライブ - Wikipedia

一体どんな映画だろうかと思いながら見ていたら一向にわけが分からなくて、最後の三十分でもはや誰が誰で何が何やら笑。

ポイントになる小道具についてはネタばれしてくれるのだけれど基本的には放置って感じです。色々考えてみてネット上をふらふらしてみたら、まあそれなりには筋の通る理解はしていた*1

タネあかしは控えてね的作品としては例えば『シックスセンス』とか*2あとなんだろう、よくわからないけど結構挙げられそうだけれど、観客が考えろよ的作品はコーエン兄弟の『バートン・フィンク』以来でなかなか楽しかった。のだけれど個人的には『バートン・フィンク』の方が恐くなくて良かったな。というか、この作品『バートン・フィンク』と似た構造ですよね。精神世界を描こうと思うとこうなってしまうのかなあ。まあ、マルホランドドライブの方が分けわかんないけど。

ということで、特に内容については言うことなし。見ればいいじゃん、YOU!といった感じですどーぞリンチの迷宮へ。

(追記)多少ネタばれぎみでいきます

肝心なことを書き忘れていたのだけれど、なんといってもナオミ・ワッツ(前半)が超かわいい。まあ、これは××のようだけれど。あと、とにかく「こういうストーリーかな?」というのが外れます笑。*3あと、カメラワークが巧みで超恐い。壁の後ろから変な人が出てくるところとか、なんというか登場人物の視線の先に「何か」があることがはっきり分かるような小道具を散りばめながらもなかなか見せないところとか。*4

あと、予告編で『アメリ』が入ってて、見たくなった笑。なんかあのフランス映画のほわーんとした色彩の映画みたいなあ。ほわーんとバカみたいに口あけて「恋ってすてきだなあ」とか呟きながら。

*1:というか、どうやら有力説になってるらしいものと、まあまあは一致した。ほんとにまあまあで(というかちょっとで)、読んでなるほどねー、と思ったわけだけれど。ちなみにココとか解説が詳しい -> http://www.tcp-ip.or.jp/~iwamatsu/frame2.html

*2:おお、青春の思い出作品だ笑。

*3:例えば、何か謎の組織が事件に絡んでるとか

*4:でもこれはホラーものだとよくある手法なのかな?