合理的な愚か者。

頭が痛い理由といえば昨日夜遅くまで酒を飲んで家に帰ったのが原因なのだけれど、昨日は珍しく頭が働いていたから一日中激しく議論をしており、あらゆる人にあーだこーだと議論をふっかけてはそうだとかそうじゃないとか戦ったわけで、飲みながら議論するボスやそのほかを見ていてなんだか好きじゃないなあこんなに人のこと批判するの、と思ったのだけれど、結局自分はそっちの人間のポテンシャルを十分に秘めているのだなあということにも気づいてしまい、ちょっと目を逸らしたくなった。

昨日は家に帰ってからも色々考え事をしていたので眠れなくて、今日は12時くらいに起きてふーんとか思いながらというか何も思わないままぼーっとテレビを見ながら、さてさてこれからどうしようかねえ、とごきげんようを見ながら、ごきげんはまあまあですよと一人呟いていたのだけれど、さあねえ、と悩んでいると夕方になりそうだったので家を出た。家を出て、池袋駅に向かう途中でモスバーガーに入り新しくなったフレッシュネスバーガーを食べながら『季節の記憶』を読んでいると面白くなってしまって今日は大学行かなくていいやと思い始めてそのまま本を読んでいた。それにしてもこの本は本当に良くて、今まで保坂は『プレーンソング』と何だっけ何とかというのを読もうとは試みたことはあって、でも保坂の作品はまったりした空気が流れるためどうにも途中で飽きてしまい投げ出していたのだけれど、『季節の記憶』は登場人物は少ないし*1、登場人物たちの考察が大変面白しキャラだちしているという言い方が正しいのか知らないけれどキャラクターがしっかりしていて好きになれる人たちばかりで本当に良い。

そうこうしているうちに、本というのは本当に面白いのだなあということを再確認したというかよく分からないけれど盛り上がってしまい、その勢いでジュンク堂に向かい、何時間も居座った結果何故かギデンズの本を買ってしまったので大変後悔している。後悔しているし、本当に朝霧は行きたかったなあと思うのだけれど大変残念だ。どうにも忙しいとき、暇なとき、元気なとき、元気がないときの差が激しすぎて体力的にも精神的にも結構大変で溜め息が出てしまいそうなのだけれど、それにしても何とかエリカという女の子の不機嫌な態度というのはすごいなあと思うし、でもあれくらいでかい態度が取れたらもっと楽に生きられるのだろうなあ。どうにもどこかで他人のことを考えてしまう時点で僕は何とかエリカ様にはなれないのだけれど何かにはなれたら、と思う。願う。

なんだかしらないけれど死ぬほど頭が痛いので、ぐわーという感じなのだけれど、その直接的な原因はさきほどベッドに横たわってふらふら本を読んでいたらいつの間にか眠っており、変な時間に起きてしまったことなのだけれど、しかししかし気分が悪い。

しかしまあ、来週からどうしようか。ガンガンいきたいのだが。

なんだかやっぱり色々元気がない理由はあって、世の中うまくいかないものだなあと思うし、分かりあえると感じたときの気持ちを思い返すと切ない感じになってしまうなあと書いていて今感傷的な気分になってきたからいかんいかん持ち直したい。それにしてもあの友人は出会わなくて良かったと思う人はいないとか青臭いことを言っていたけれど、どうにも未だに賛同できない。会わないほうが良かったなあという人はたくさんいて、でも出会ってしまったという事実は大きいのだよなあと考えていて思うのは、何かが起こることと起こらないことは本質的にまったく違ったものなのだなあということだ。1から0へ至る道のりは1から2へ至る道のりよりずっと遠い。

*1:登場人物は多いと誰が誰だか分からなくなって困ってしまう