Not too late

まったく、生きていると障害物ばかりで、邪魔だなあ、とも思うのだけれど、弱者の論理で避けてばかりも、強者の論理で倒してばかりもいられないし、困ったものだ。

そんなことを「おやすみプンプン」を読みながら思ったり、考えたり、感じたりするのだけれど、どうやら世界を眺めるときのフィルターは個々人で違っていて、それもこれも最悪の世界にも最高の世界にも見えるし、プンプンは普通の男の子にもただの抽象的なキャラクターにも見えるし、でもきっとその距離は埋まらないのだろうな。いや、物語が進むにつれて埋まるのか。何だか埋まりつつある気もする。

それにしてもこの作者は本当に素晴らしくて、「ソラニン」を読んであまりに面白かったからプンプンを読んでみたのだけれど、なんというか、すごくリアルで、薄汚れてるんだけど美しくて、ここ数日朝まで何度も読み返している。漫画はあまり読まないのだけれど、これはすごい。

不安で脆い日常も平穏で退屈な日常も全部受け入れるだなんて、真剣に考えれば考えるほど出来なくて、いつかしなくちゃいけなくて、気づいたらしてるのかもな、なんて気がしてきたり、なんか、考えさせられるところがたくさんある。

しかし歳だなあ(笑)

何はともあれやる気はまだまだあるし、でも、その使い方を間違ってはいけないのだろうな、と最近は考えていて、とにかくネガティヴに生きていくのはよそう、と思っていて、だから、明日からまた動き始めるだろうし、倒すべき障害物は仕方がないので倒して行くのだろう。ここしかないという場所は幻想で、君しかいないというのも幻想で、でも、まあ、たまには幻想に浸りたいときだってあるのが人間だったりするのだろうね。仕方ない。

もっと余裕を持たないとね、とS君とふたりで灯りの消えたキャンパスを歩きながら、はははと声高に笑った。

さてと、いい加減自分で選択をするか。