アリストパネス 女の平和




世界史を勉強した人は誰だって知っている古典。男たちの戦争を止めるために女たちがセックスストライキを行う喜劇、と言われているけれど、さほど喜劇には思われなかった。現代でいうところの「下ネタ」満載ではあるのだけれど。物語性は断然ソポクレスの作品の方が上。これはこれで面白かったけれども。(この作中にも出てくるわけだけれどもやはりギリシア神話にはとても惹かれるものがある)


あと、与謝野晶子の歌を読みながら「こんな歌を歌われたら大変なことになるなあ、こんなに情熱的な歌」などと妄想してみたり。彼女の朗読を聴けるCDをいただいて聴いたのだけれど、読み方はそれほど情熱的ではなくぼそぼそとつぶやく感じ。かならずしも内に秘めた思いが外へ出てくるとは限らないのだろう。
とはいえやはりとても素晴らしい歌を歌う人で、同時代に生まれていたならその言葉だけで気持ちが揺れ動いたに違いない。