恋人たちの失われた革命 / フィリップ・ガレル


1968年5月、パリ。兵役を拒絶した二十歳の詩人フランソワ。ある日、彼は彫刻家を目指す美しい女性リリーと出会い、一瞬にして恋に落ちる。やがて友人たちと共同生活を始めたフランソワ。そこは自由で満ち足りた空間だったが、麻薬やセックスに溺れ、夢や理念、そして“革命”についてでさえも、語りあうだけの単調な日々。憤りと不安を感じた若者たちは、1969年、別々の道を模索し始める。

ベルナルド・ベルトルッチの『ドリーマーズ』で強烈な印象を残し、『ジョルジュ・バタイユ ママン』で仏が誇る大女優イザベル・ユペールと共演したルイ・ガレル。新進気鋭の若手俳優である彼が、実父フィリップ・ガレル監督のもと主演を務めた青春映画。革命に燃えるパリを舞台に、若者たちの情熱、絶望、純愛を丁寧にすくいとっていく。革命をあきらめた若者たちは、やがて自堕落な生活に陥る。その閉塞した日々に風穴があけられる頃、永遠に続くと思われたフランソワとリリーの関係にも変化が起こる…。全編モノクロだが、街頭の闘争シーンにはドキュメンタリーを見ているような迫力が。劇中曲に、監督の恋人だった二コの歌が使用されている。

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思っていた通り。三時間はやはり少し長かったです。。

僕はデプレシャン好きなんだけど、長いよなー、と思ってしまうくらい集中力のないダメなヤツなのでさすがにコレはきつかったです(笑)

映像の美しさとか最高なんだけど、淡々としたまま三時間はやっぱキツイ。前半の機動隊との衝突あたりはもっと手短にして欲しかったです。もっと二人の会話とかを中心にして90分の作品だったら違ったのになー、と思いました。なんというか、僕はゴダールの作品も90分以上あるやつはダメです(苦笑)

まあ、でも後からジワジワくることもありますからね。例えば、ヴェンダースの『ベルリン・天使の詩 』とか長いなー、とか思いながら三時間観たのですが今思えば最高に素晴らしい作品だったと思います。

ということで、もう少し元気があるときに行けばよかったです。まあ、もうそろそろ上映終わりそうだったのでしょうがなかったわけですが。

かなりの余談ですが、この映画観ながら、ずっとウディ・アレンの『マッチ・ポイント』最高だったなー、と思い返していました(笑)あれ、たぶん今年中にあと三回くらい観るんじゃないかなー、ってくらいの大ヒットでした。アレンっておちゃらけた映画を撮ったと思ったら『カイロの紫のバラ』みたいな映画撮ったりするから、ほんと侮れない。好きかも、アレン。好き・・なのか??畜生、昔シュプリームで出してたアレンTシャツ買っておけば良かったぜ(笑)

(追記)
だって、例えば『珈琲時光』が三時間あったら見てらんないじゃないですか。あれは100分くらいで収まってるから素晴らしいわけで。とにかく、この雰囲気で三時間というのは長すぎる気がします。