悩む。
今日は大学院の入学式だったのだけど、それどころではなくて、ずっと悩んでいた。
というのも、早速今度のボスに「博士には行くのか」ということを訊かれたからだ。
「一応行くつもりではいます・・・はぃ(小声で)」と言ったが、正直ものすごく悩んでいる。
というのも、博士課程への進学を考えたことがある人は必ず聞いたことがあるであろうポスドク問題というのがあるからです。
すごく簡単にいうと、こんな感じ。
旧文部省の旗振りで始まった大学院重点化計画によって大学院の定員が増え、その結果博士号取得者が増加した。そして増加した博士号取得者の職を補う形として、科学技術基本計画の一部であるポストドクター等一万人支援計画が実施されポスドクの人数は増加した。しかしながら、ポスドクを経験した博士号取得者の行き先として考えられる大学・研究所の定員は増えていない。このことはポスドク問題と呼ばれる。
ウィキペディアより一部抜粋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC
まあ、博士は取ったが職がない、って状態の人が増えてるってことです。
しかも、どうやらこれはかなり深刻で、優秀だからどうにかなるというものでもないらしい(ましてや、優秀でない僕は・・)。
で、さてそれでも博士過程に進むのか、それとも就職するのか、ということです。
で、僕が考えるべきことで大事なのはこういうことかなあ、と思っています。
「博士を出て一般企業に就職するのは非常に困難だが、一般企業に就職したあとに博士課程に進むことは(「進む」だけかもしれないが)やや困難である」ということを踏まえて、それでも自分は修士を出てすぐに博士課程に進むことにこだわるべきなのか、ということ。
何故就職をしないのか、ということを考えなければいけないなあ、と。もしこれが一般企業に就職したくないというネガティヴな気持ちが僅かでもあるのなら、そのときは自分は修士のあとすぐに博士課程に行くべきではないな、と思っています。
そして、自分は脳みそにも自信はないけど、さらには運にはまったく自信がない(笑)
よって、運が必要な世界で生き残れる自信もなし。
ということで、結論。「修士課程を出た後に就職をするのも研究者になるためのキャリアとして考えていいのではないか」ということ。生半可な気持ちで博士過程に進むのだけはやめようと思います(まあ、それは始めからないのだけど)。もっと色んなこと考えていたいですけどねー。ま、でも、学部生の間にしっかり自分の知りたいこと(やりたいこと)は何なのかということを詰めておいたのは良かった。哲学の本ばっか読んで許されるのって大学生のときくらいじゃないですか(笑)いやー、人生について今までもだいぶ悩んできたけど、この四年間はすごかった!よく生きていた(笑)
実際、僕の好きな先生で一度一般企業に就職してから博士号を取った方もたくさんいらっしゃるわけですしねー。
ということで、これから一年(半年ちょい?)は今後の進路についてかなり真剣に考えなければいけないなと思っています。
いやはや、いよいよ決断のときですか。まあ、でもまだあと二年はやりたいことやらしてもらえそうなので(両親に感謝)、とりあえず、明日(今日)は某学者の講演会を聞きにいくのであります。二年間、大事にしよう。