九時に起きて、テレビをつけて、窓の外を見ると、確かに雪が降っている。最高気温が5℃だとかでずいぶん寒い一日であるようだけれど、やることをやるために午前中に家を出なくてはいけない。体調が悪いときにはいつも爪が割れてしまうのだけれど、ベッドからすくっと起き上がる際に小指を蒲団のどこかにひっかけてぐにゃりと小指の爪が折れてしまった。色々と考えすぎて胃が痛いし、頭の調子も大してよくないが、気分はここ数週間悪くないし、相変わらず口は快調で、ありとあらゆる研究に対してそうじゃねーだろ、とつっこむ日々。謎の研究会のあとchenさんと、僕らが生き残らないと退屈だから何とかしましょうね、もう飽き飽きだ、と悪巧みを計画。Eさんとは四月にコマバでデカイの一つやってそこから一気に畳み掛けよう、いやオレ退屈なんだよ、と今日の作戦会議のことをジュンク堂で話す。

ずいぶん悩んだが、他の可能性はないということに気づいたから、研究者の道を選ぶことにした。今博士課程に行くことがいかに難しい選択であるかということを分かった上で、それでも目の前にある問題を今この時期に考えないことのほうが自分にとって間違った選択だと思ったから。これから何年辛くても乗りかかった船だ、仕方ない。好きなものはどうしようもない。いざというときは、まあ、自分の腕いっぽんでなんとかするのだろう。死にはすまいし、死ぬときは死ぬ。

ケータイを変えたり、研究以外にも色々やることがたまっているから、さっさと片付けよう。金曜のVAN SHEに行くためにもプログラムもせっせと書く。いつまでもつまらないことを考えたり、他人のせいにするのはどうやら無益らしい。利益なんて別にいらないけれど、無益に満足するようなニヒリズムももう必要ない、自分には。