short time

昨日にひき続き目が覚めたら雨が降っておりベランダに出る窓から通りを走る車が水しぶきをあげる音を聴きながらゆっくりと布団から這い出た。早めに大学に行く予定だったのだけれどどうにも気が抜けてしまったのか来週学会に行くというのに頭の中は春でいけないなあと思いつつも明大前で電車を待っていると急行渋谷行きが来たのでそれに乗り込み渋谷まで行った。堀江敏幸の『河岸忘日抄』を買うか『大谷能生フランス革命』を買うかで迷いながら渋谷の啓文堂ブックファーストを周るが堀江の本をほとんど置いておらず仕方がないからスペイン坂をのぼりパルコの地下にある本屋(ロゴス?)に行き雑誌と本を眺める。町田康の『告白』が文庫化されていたり中原昌也が新しい本を出していてそのなかで金井美恵子だかがしゃしゃり出ていたりで読みたい本がたくさんあったのだけれど結局以前から欲しかった『東京の編集』と『河岸忘日抄』を買った。

雨脚は強まる一方なのでどこかカフェにでも入って本を読もうか、それともユーロスペースにでも行って映画を見ようか、と考えるもそれほど元気がないから映画館に行っても眠ってしまいそうだなと思い大学に戻った。それにしても今日は寒い。トレンチコートの下にもう今年は着ることもないだろうとしまっていた黒のカーディガンを着て出かけたのだけれどそれでも寒かった。青山に行ってABCやスペースに寄りたいのだけれどどうにもタイミングが合わない。研究室で音楽を聴きながら本を読み、窓の外のグラウンドで降りしきる雨の中一人走っているラガーマンを見てのほほんとする夕方。なんだか平和なのだけれど、このままだと学会の準備が大変なことになるのでさすがに不味い。気合を入れないと終わらない。