100515


目が覚めて快晴の空。昨日練った計画通りに自転車に乗って羽根木公園を迂回して梅ヶ丘の図書館へ。6月にEさんがアメリカから帰ってくるらしく、ジッドの『狭き門』を借りておいた。他には、週末に散歩に出かけるための本。最近の興味はひたすら植物。6月末にはまた山に登ろうかな。少し時間があったので適当に4冊くらい本を選んで読んでみたのだけれど、『パリのおばあさんの物語』と『ちいさなあなたへ』がすばらしかった。目の前に座る老年の男性とその横に座る小さな子供にちらちらと目を配りながら、老いと誕生について思いをめぐらせた。


天気はよいものの気温は低く、パーカーのジップを一番上まであげて自転車で風切って走る。駅の近くに小さなパン屋さんがあったのでカレーパンと食パンを購入。北沢川緑道でベンチに座ってそのカレーパンを食べてみたら、あまりに美味しくて驚いた。一緒に買った食パンは帰宅後にサンドイッチにして食べたのだけれど、これもまた美味(柔らかくて)。少し通うかもしれない。その後、北沢川緑道で虫の声を聴きつつ三宿の方まで足をのばそうかと思ったけれど、途中で曲がって駒場を経て渋谷へ。気持ちのよいサイクリングコース。

文化村の横を歩いて、H&Mの騒々しい店内を横目に、センター街を通り抜けて、タワレコへ。Aristimunoの新しいアルバム以来アルゼンチンいいなあ、と思っていたら、橋本徹がアルゼンチンなコンピアルバムを出しててにやり。ラテンアメリカは、今読んでいる池澤夏樹の世界文学全集でラテンアメリカの作品が多く取り上げられていて、とても関心があるのだけれど、本当に面白い。リョサの『楽園への道』はかなりの傑作の予感がしている。

服の店は先日渋谷でブラックスミスとかいろいろと眺めたので、今日はいいや、と適当にふらふら。きれいなお店に入るけれど、どれも高いなあ、とスルー。先日見つけた下北の古道具屋で売っていたプラスチック製の指輪が欲しいのだけれど、いい歳してあんな安物をつけていると笑われるのだろうか。好きなのだから仕方がないのだが。そういえば先月中小企業診断士のおじさんに頭ごなしに説教されて、話が終わるときにはいろいろとべたべた褒められたのだけれど、なんだかんだで外見は重要かもしれない。なるべくオフィシャルな席はオフィシャルな感じにしよう。スーツ似合うって、結構好評なのだし。9:1分けかオールバックを若くておされな男の子たちの間で流行らせないといけない。トラッドにいこうぜ。

帰り道はSPBS、池ノ上のスーパー、下北のオオゼキに寄って食材やらワインを調達。ワイン、非常にはまっていて、いろいろと本を出してきて読み漁っている。おいしい、おいしいよワイン。500円のワインを毎日がぶがぶ飲んでいる。



そうしてこうして日々を重ねることについて思索している。
自宅を整理していて見つけた5年前の日記を読んだら、「若いなあ」といった感じで、歳をとったことを感じた。毎日映画を見て、勉強をして、当時どういう気持ちだったか覚えてはいないけれど、充実しているように見える。今は、ありふれる日々。あふれ出す何か。何かをこうして書き連ねる週末。

5月も半分終わってしまった。はやい。あっという間だ。時間はやっぱり待ってはくれない。