no title


「お前余裕ないだろ?」「ないよ」と脳内で会話しながら迎える夜。

理想が高すぎるのかよく分からないけれど、なかなか満足のいくことは少ない。中学生や学部生のときみたいにもっと夢中になって物事に取り組めないのが何故なのか、正直未だによく分からない。やりたいことをやっていないのだろうか。現実だとかいう言葉で理想を裏切っているようにしか正直思えない。そもそもその考え方が幼稚なのだろうか。


それでもようやく余裕がなくても余裕をもって振る舞えるようになってはきた。他人のことを変えようとは思わないけれど、正直自分を変えることもそんなに簡単じゃない。お互いが向いている方向が違うのであれば仕方がないがないのかな、と思う。二十歳の頃はそうしたいくつかの選択を後悔してずいぶんと悩んだけれど、正直もう悩む時間が年々と減ってきていて底が見えてきている。悩んでいる間にあやむやになって物事が進んでいってしまうらしく、大きな流れに流されてしまう。何だか他人事のようだけれど本当は自分のことだ。


書くことが好きだ、なんて言いながら毎日苦しみながら文章を書いている。書類、論文、エッセイ、日記、どれも別々の書き方があって面白い。本当のことを言うと、本当はそんなに面白くない。楽しめるだけの余裕がない。

もしかしたらこれは大学院で研究をしていたときの面白くなさに似ているのかもしれない、と感じている。締切りがあって、何度も何度も書き直して、正直うんざりしていた。結局最後に出来上がった作品だけが自分を支えてくれていて、自分のことはどうでもよいけれど出来上がったものにはなんとかなってほしいと切に願う。


大枠は大体出来たので、明後日までになんとか書類を書き上げる。なんだか感情がなくて、それはそれで悪くない気がしている。大丈夫かな。