no title


節電でずいぶんと我慢してはいたのだけれど、先ほどあまりに蒸し暑くてクーラーのスイッチをとうとう入れてしまった。お風呂上がりにクーラーで冷えた部屋に入ってみるとなんだか懐かしいにおいがして、高校生のとき、あるいは上京した当時のことを思い出した。そういえば学生の時分は毎年夏休みの過ごし方というやつが分からなくて、図書館で本ばかり読んでいたような気がする。大学の講義で学んだことからさらに進むためにはどうしたらよいのか、誰も教えてくれないので図書館・図書室に通ってはウンウン唸りながら専門書を読んでいた記憶がある。そうだ、あのときのあの図書館のにおいだ、とこうして書きながら思い出した。真夏の図書館はいつでもクーラーがよく効いていて、電気代を抑えるためにも朝から晩までそこで過ごしていたのだった。


相変わらずこれまで自分が学んできたこととこれから学ぶ必要があることについて考えている。遠回りをしているのはそれなりに理由があるのだけれど、そろそろ迂回するのをやめなければいけない、と思い始めたのが今日だった。「勉強すること」と「研究すること」の間にある溝、「勉強すること」と「仕事すること」の間にある溝に躓いてずいぶんと経つけれど、それなりその違いはつかめてきたわけだし、おもいきった選択をしなければいけないな、と考えていたら、いつもお世話になっている人も同じように何か変化を求めて考え込んでいるようだったので、電話をして水曜日に会うことになった。金曜日には留学から帰国中のMくんと。もしかしたらEさんとも。Eさんは今後の身の振り方について考えているといっていたので、彼女なりの結論を出しているのだろうな既に、と想像している。「どうせ好きなように選ぶんでしょー」とメールを送ったら「そうだよー」と送られてきた。なんだか本当に敵わないなあ、とおもうけれど、お互い我が道を行く中で一緒にいろいろ出来たのは本当によかったな、と今でもおもう。ああいう時間だって、与えられた場所から出てみようという気持ちになってそこから出て行って初めて得られたものだったわけだし、何をこんなに怖気づいているのだろうか、と我ながら情けなくもあるのだけれど、それくらい大変だった3,4年間であったわけで、なんだか本当に日々をうまくこなせていた頃の感覚を取り戻したい気持ちでいっぱいでいる。夢中になれることと小さな目標を一つ一つ達成していくこと。当たり前のことが全然出来なくってどうにも歯痒い。ぶつぶつとつぶやきサービスでつぶいてる場合じゃないぜ、って日中に何度も考えていた。もうやめよう、やめないと。



とりあえずさしあたり重要ではないことのいくつかには手を付けた。あとは、明日はやれることをやるだけ。やれることを続けていけば、まあ、なんとかなるんじゃないか。それくらいには楽観的に行きたい。