雪の日の朝の決意表明

東京はまた雪。先日あっという間にベランダに降り積もってゆく雪を部屋の中から眺めながら、ああこんなにも東京に雪が降ることってあるんだなあ、とぼんやりしていたのもつかの間、一昨日の深夜から降り始めた雪はあっという間に東京を真っ白な雪で包み込んだ。今朝も息が真っ白になるくらい空気が冷たい。

何かを考える。そのことを放棄していたわけではないけれど、何か一つの流れの中で考えるということは少し放棄していたのかもしれない。自宅に何も無いので作ろうにも作れなかった炒飯を近所のお店で買ってきて、机の上で頬張りながらそんなことを考えていた。書きたいことがないなんて嘯いていたけれど、もともと書きたいことなんてなくって、ただ気儘に書き綴るだけだった日記が、何やら重荷になってしまっていたのは何故だろう。日記に書くことと普段の生活にいくらかのズレがあるのは当たり前で、でもそのことに対して何か言われてしまうことが少々厄介で。嘘で重ねられた日々ではないけれど、それは何らかのフィルター越しに見た世界であることには間違いなくて。

そうした同じような理由から日記というものを書く人が減ったわけでは決してないのだろうけれど、やっぱり140文字で書きあらわせるものとはちょっと違ったものがこうした日記にはあるような気がする。だからといって何が優れているとか何が劣っているとか何がダメで何が良いとかそういうわけではないけれど。

つまりは、なんだか少し書きたい気分なので、今年は昨年よりは文章を書きたいな、なんていう2月も半ばになった今更の新年の決意表明なのでした。

Jerry Paper - Reprogram Ourselves

(最近見た映画)

・『人生はビギナーズマイク・ミルズ

奔放な父親と後ろ向きな息子の会話。

「お前はライオンを追いかけているときにキリンに出会ったらどうする?」

「ライオンを追いかけるよ」

「だから心配なんだ」

目の前にあるもの、手に入るもので満足することがやっぱり幸せに生きるコツなのかもしれない。

・『華麗なるギャツビーバズ・ラーマン

かなわない恋ほど燃え上がる、なんて最近はあまり思わない年齢になってしまったけれど、それでもやっぱり一人の女性を愛し続けるギャツビーに惹かれてしまう。デイジーとギャツビーが再会してほんの僅かな時間だけ心が通い合ったかのように感じられた時間。そのシーンが本当によかった。恋をしているときの浮遊感に浸れるシーン。

・『英国王のスピーチトム・フーパー

大きな仕事を成し遂げた人には、それを支えた人がいる。それはあたり前のことだけれど、ときどき忘れそうになってしまう。その忘れそうになってしまいがちな事実をしっかりと記憶に焼きつけてくれた作品。