進化学会2006
そいうえば、昨日行ってきました。
企画シンポジウムではなくて公開講演会。
題目はこんなカンジ。
・生命の起源における論争 - 生と死の狭間 要旨
講演者:大島泰郎(東京工業大学 名誉教授)
・植物進化における論争 - 自殖と他殖はどちらが有利か? 要旨
講演者:矢原徹一(九州大学大学院理学研究院 教授)
・恐竜絶滅における論争―小惑星の衝突が原因なのか― 要旨
講演者:松井孝典(東京大学大学院新領域創成研究科 教授)
・人類進化における論争 − 模倣の意義と起源 - 要旨
講演者:青木健一(東京大学大学院理学系研究科 教授)
まあ、すべて知らない人なのですが、最初と最後の方には結構興味があったので最後までいました。
で、特に大島先生の話。
主張1:「生」と「死」の定義とかもっと生命科学者はちゃんと考えろ
主張2:なんで生命体は限定された物質でつくられてるのか考えろ
主張3:死体と生体の違いは相転移のようなもので、可逆反応なんじゃねーの、ウイルスみたいに?
結論:生と死をいったり来たりする研究せいよ、若いの
てな感じでした。
なるほどねえ。
主張1に関しては、同感。
当然、このことに関して生命科学やってる人たちは後回しにしすぎだと思う。
でも、郡司さんとかまさにコレをやってるんだと思うんだけど、いかがですか大島センセイ?
主張2について。
コレは化学の人らしくて面白い話だった。
とりあえず、あり得るアミノ酸のパターンを計算機で機械的に組み合わせてみるとかどうなんだろ?
で、理論的にいけそうなヤツをinvitroで実験しているとか。
主張3について。
そうかなー?
個人的には「生」と「死」の状態は不可逆反応だと思う。
でも、非平衡系とかの研究やってるひとは生命ってのは不可逆なもんだと思ってるんじゃないかなあ・・。
僕は大島先生には賛成できないな。
だから、結論についても研究として面白いとは思うけど、無理な話だと思う。
ただ、ウイルスが生と死の狭間を行き来できるってのは詳しく知らないから、それについて勉強してみないと本当は「無理だ」とかいえないのだけれど。
何はともあれ、マジで「生命とは何か」って考えてる先生のようなので、是非ともその謎を探って頂きたいし、僕の化学の知識が乏しいせいでこんなこと言ってるだけかもしれないので、まあ、これからも注目ということで。
でもなあ、相転移だとは思えない。
それは、空が昼から夜に変わる瞬間を確かめるのと同じなんじゃないかなあ・・。