うまく言葉が見つからない気がする。

目の前の赤信号を確認する。左から来る車は10秒に1台。坂道を自転車に乗ってブレーキかけずに下る。もう一度信号を確認する。赤だ。左から来る車は10秒に1台。交差点を通り過ぎる3秒前に目を閉じる。3秒後の自分はこことは違う世界にいるかもしれないし同じような毎日が再び始まるかもしれない。そんなゲームやってしまうくらい弱ることがやはり時々あって、それは本当に些細なことで、本当に些細なことでそんな風になってしまうのでいい歳してダメだなあと思うし、いつまで同じことの繰り返しをやっているのだろうか。困ったものだ。

あまりにダメだった(調子が悪かった)ので今日はシンポジウムに行けなくて朝起きたのに家に閉じこもっていたのだけれどますます酷いことになってしまいそうでこれは不味いと思い夕方に家を出て久々に高田馬場に自転車で出てみた。早稲田松竹で『花とアリス』やってるから見ようかと思ったけれど今日見ても面白くないに決まっているなと思いやめて、古本屋をいくつかめぐって早稲田通り沿いのサンマルクカフェでコーヒーを飲みながらジジェクの『斜めから見る』を先日読み残していることに気づいたので読んだ。やはり面白いなあと思ったしついでに研究の計画書を一人でつらつらと書いてみた。

帰りは南池袋を通って古本屋でいろいろ物色した結果、仲正昌樹の『「分かりやすさ」の罠』を買ってジュンク堂へ。いろいろ本出てて「××大学へようこそ」みたいなわけわかんない本の表紙にニシガキ先生とカネコ先生の名前があったのでふーんと思って通り過ぎた。先日翻訳されたStieglerのなんとかって本読みたい。そしてフランスに逃避行したいなあと思うのだけれどなんというか何もかもから逃げ出したい気分で本当に困ったものだ。

帰り道に冷しゃぶ定食食べたら思いのほか美味しかったのだけれどやはり体調が悪いし本当に困ったものだなあと思うしどうにもそろそろあらゆる問題を一つずつ解決しにかからないといけないなあと思うしどうにも一つひっかかっていることがあってそれはやはり何とかしなければいけないのかもしれないし、でもどうしたら良いのかよく分からない。やっぱり何事も引きずるとよくないらしい。優柔不断な自分いけないのだろうけれど。困ったな、しかし。さて。