あらゆるものごとに関する悪意に満ちた考察についてのヒント。

「どうしてそんなにクラゲが好きなの?」と僕は質問してみた。
「そうね、ただ可愛いからじゃないかしら?」と彼女は言った。「でもね、さっきじっとクラゲを見ているうちに、私はふとこう思ったの。私たちがこうして目にしている光景というのは、世界のほんの一部にすぎないんだってね。私たちは習慣的にこれが世界だと思ってるわけだけれど、本当はそうじゃないの。本当の世界はもっと暗くて、深いところにあるし、その大半がクラゲみたいなもので占められているのよ。私たちはそれを忘れてしまっているだけなのよ。そう思わない? 地球の表面の三分の二は海だし、私たちが肉眼で見ることができるのは海面というただの皮膚にすぎないのよ。その皮膚の下にどんなものがあるのか、私たちはほとんど何もしらない」


ねじまき鳥クロニクル村上春樹


いつもこんなことばかり言っていてそれは精神的な問題なのだけど今回は色々と現実的な問題が生じたので残念ながら近々ここを閉鎖するかもしれないのというのは本当で、本当に面倒なことになるなあ人生はと思うし更に面倒なことになることが分かっているのでここを書くのはやめようかと思っているのだけれど、久々に人から随分とばっさりと傷つけられたので僕は全力を持って傷つけてやろうという気持ちになっいて、本当に言語のみで構成される人間間の濃密なコミュニケーションの危険性とかそういうことが理解できない人というのにはウンザリするし、そもそも人間的に同じ種類の人ではないから仕方がないのだけれど、だからこそ関わるべきではないということが分からないというのには更にウンザリする。

こうして書きながらなるほど結局文章を書くときというのは特定の他者を想定したり不特定の他者を想定したりしていて、こうして文章を「書く」という行為は単に徒に記号を散りばめているだけではないのだなあと心の底から感じるのだけれど、そういったことも自分で文章を書かない人間には分かるまいと思うし、本当にそう考えると本当に困ったものであることだし、最高に人を傷つけたい衝動に駆られていて厭な気持ちだ。

そうこう書きながらこうして書いたところで答えをすぐに求めるような人間にはきっと何も伝わらないだろうし、ここで「これはこういうことか」という解釈をしてしまう姿を思い浮かべると大変憎憎しく、本当にウンザリだ。

つまりは本当にこころからウンザリしているということで、ただでさえ重いもの足に付けて引き摺っている気分なのだけれど、他人に足に纏わりつかれると腹の辺りを蹴り上げたい気分で、なんというか、さっきから『蹴りたい背中』のあのシーンばかり思い出されているのだけれど、この作品は面白くなかったのでどうでもよい。綿谷より本谷の方がかわいいし。

まったくもってどうにもこうにも面倒で本当に面倒くさいしせっかくテンションあげて頑張っていたのに残念だなあと思うし、こんなことを考えている時間が無駄で馬鹿馬鹿しいし、こんなことブツブツ書いてる暇があったら構築主義の勉強したいのだけれども今『社会的構築主義への招待』というのを読んでいてこれ読み終わりそうで次はハッキングの方も読みたいなあと思っているのだけれど、それでも何でも本当にしょうもないなあと思う。ああ、しょうもない。自分も含めてあらゆる面でしょうもない。しょうもない。仕様もない。どっちだ?しかし、ちっとは頭を使って死にたくなるくらい悩んでほしいなあ。やれやれ。ということでボヤキ終了。

ああ本当にまた隅っこで一人で生きていくのは辛いことで寂しいことで嫌だなあと思うしスピリアールトの絵を見て溜息をついてみたりするのだけれどきっとこういう気持ちも分かるまいし、仕方がないから明日は原美術館にでも行こうかと思うし来月の一日の映画サービスデーには『インランド・エンパイア』を見に行くことだろうし、なんといってもウィリアム・H・メイシー見たいし、レポートもやらなくてはいけないし、せっかくバトンもらったのにこんなことを書いていることを考えると本当に最悪だなあと自己嫌悪に陥ってしまうし(でも、八割くらいは書いた)、こういう悪循環本当にもう嫌で、関係ないけれどある人によるとテレビで歌っているシーモという人は実はすごい人らしくて、でもそんなこと僕の知ったことではないし、そういえば踊りに行きたいなあと思うし踊りに行っても人間関係は修復されないのだけれどストレスは解消されるから誰か踊りにいかないかなあと思うわけで、今踊りに行くと酒飲むわなんやかやで面倒なことになるのだろうけれども是非とも踊りに行きたいから今何やっているのだろうかと調べてみたら8/9にラブレスのパーティーがウームであるみたいで、是非ともオシャレして行きたいなあと思う。アヴァランチーズとカットコピーがDJって。誰か行く(行きたい)人がいれば行きましょう(>しょこーさんか、がるぼるさんあたりとか)。とか書けなくなるのはやはり哀しいのでやめたくないなあ。でも、問題が生じてからでは遅いのだよな。うーむ。

音楽くらいは明るい感じで。

湯川潮音 - ツバメの唄