2

やらなきゃいけないことは次から次へと積み重なっていき、「仕事があるうちが華ですから」と言いながら黙々とこなしているのだけれど、今日も朝から本郷へ。いつものようにセブンイレブンでおにぎりを買って頬張りながら自転車をこぐわけだけれど、ここ数日天気がよいおかげか気温も高く風もやや暖かい。空は青空なのに山手通りは自動車の排気ガスで僕の視界を曇らせ、ゴムタイヤがでこぼこの道路で擦れる音が間断なく耳に入ってくる。いつものようにサンシャインを目標に池袋駅へ向かい、通勤ラッシュのピークは落ち着きスーツ姿のサラリーマンと年配の老女が占める地下鉄電車の閉鎖的な空間に紛れ込み自分の場所を探すが見当たらない。仕方なく吊革に手を伸ばし数百ページもある分厚い本を片手にふむふむ頷きながら頭の中でプログラムを書いてみる。目的の駅に着くと地下から地上に上がり少しは空気もましになるかと期待するが本郷通りもまた排気ガスによって満たされているのだった。

朝から授業に出向いているというのにこの授業は知っていることばかりで、今日はPrologの話でそれは二年以上前にやったよ、と思い仕方がないのでハスケルのプログラムをふらふら書いていた。ここのところコンピュータサイエンスがマイブームで久々にアルゴリズムの本をぱらぱら開いてみるとなかなか面白い。特に練習問題を解くのが楽しくて、やはり理系の分野は問題を解くことが理解に繋がるのだなあと実感している。Sedgewickの本は学部のとき一度勉強したのだけれど個人的にはKnuthの本が読みたくて最近うずうずしているのでちょっとコンピュータサイエンスをやっている人でも誘って勉強しようかとか思ってみたりする。

いつものようにお昼ご飯にロールキャベツを食べて、おいしいなあ幸せだなあと思い図書館で仮眠して勉強。夕方からゼミへ。それにしても今日のゼミは議論の余地がある議題ばかりで、ゼミ後にゼミ仲間と延々と議論。相変わらず議論をし始めると止まらないので門の前であーだこーだ話し続けた。帰りの電車の中でもあーでもないこーでもないと議論して、大戸屋でカキのせいろなんとかというのを食べて帰宅。カキおいしい。広島帰りたい。カキ祭り!と思ったのだけれどそれにしても父親に会うと婆ちゃんと爺ちゃんに電話せいというので電話をして、婆ちゃんはいつも「お前が帰ってこないとそろそろお迎えが来る」と言い出すので困ったもので、それより困るのは、「いい加減勉強するのはやめろ。頭がおかしくなる」と言うことで、残念ながらすでにおかしいので何も言えないので本当に困る。

今日(昨日?)夜中(早朝?)にはっと目が覚めて、妙に悲しい気持ちになってなかなか辛かったのだけれど、眠たくて仕方のないときに三時間くらい集中的に寝て起きたときのあの悲しいというか不安な感じは一体何なのだろう。小さい頃から何度も感じているのだけれど、世界に一人ぼっちにされてしまったかのような孤独感。あまりに辛いから家を出て近くの自動販売機にジュースを買いに行ったらマンションの前の道をとぼとぼ歩いている人がいて(『パリ、テキサス』の中で高架橋の上から「オレは狂ってない!」と叫ぶ男と主人公がすれ違う場面が思い出されて)、「ああ、人って独りなんだなあ」と今更ながら確認して夜が明けるまで1という数についての考察を巡らせた。

One - Aimee Mann

なんか暗いなあ。エイミー・マンはたまに聴きたくなる。マグノリアって確か高校生くらいのときに見たのだよなあ(上の曲は『マグノリア』でかかる。「Momentum」って曲もこれまた暗い・・!)。

Muscle Museum - MUSE

いかん、これも暗かった・・。やっぱり十代のとき聴いていたのは暗いのが多いなあ(読んでいた本も暗いが)。Soulwaxのリミックス聴いて久々にこの曲思い出した。ショウビズは名作だよなー。というか、なんだかんだでミューズは今でも好きだ(十代の頃のようにはいかないけど)。あと、スウェードとか、ブラーとか、パルプみたいなブリットポップな感じがまた流行って欲しいなあ、と願う今日この頃。

Pulp - Razzmatazz

ジャーヴィス、ヒョロい。ダサかっこよくて好きだなあ。曲の始まりのところのにょろーんって感じが妙に好き。なんかホストの人みたいな踊りが・・・妙に切ない。