東京 - マカオ

9時半起床午前中勤務。後、お弁当を食べた後で大学にて作業。

家のドアを開けると冷たい風が吹いており、ネルシャツの上に黒のカーディガンを羽織り、トレンチコートを上着にして勢いよく家を飛び出てはみたのだけれど、今日は久々に調子の出ない1日だった。少しだけ見通しがついてきて気を緩めているようだけれど、もう少し集中していかないといけない。まだまだ目標は遠い。

調子が悪い、というのは身体の調子と心の調子がシンクロするようで、今日はどちらもよくなかった。ネガティブな気持ちに傾きそうになるのを抑えつつ、なんとかとどまったけれど、ダメな部分もあったり。ネガティブな気持ちは、早くうまくコントロールできるようにならないとダメなのだろう。でも最近はまったくイライラすることがなくなった。自分の思ったようには物事は進まないのが普通であるようだからそれを受け入れたみたいだ。

天気のすぐれない日は夕方に散歩に出かける気にもならないので退屈だ。最近は夕方はいつも散歩で、渋谷までフラフラと歩いて行ってSPBSやリブロに寄って本を読んでみたり、大学の周りを彷徨いてみたりしている。そういえば休日も散歩で、今週末は外苑に銀杏でも眺めに行こうかと思っている。永井荷風のエッセイでも手に持って東京の裏道を闊歩したりなどしたいという誘惑に駆られる日々で、そうした東京の歴史のようなものに興味をもったのは『空気人形』を見て以来で、とはいえ以前より自分は新しいものと古いもののコントラストが好きなのだということに気づいた。町なら月島からリバーシティ21のあたり、あるいは雑司が谷から池袋のあたり。服は、モードと古着を両方好んで着ている。東京は、この新しいものと古いもののコントラストが面白いんじゃないかな、なんて今頃になってようやく気づき始めた。

どうにも東京に来てからというもの自分の中の東京像がいわゆる”街”というか東京の中心地である新宿や池袋、渋谷、青山、恵比寿、代官山、中目黒ばかりに目がいっていたのだけれど、最近はもっと違った場所に目を向けるのが面白いのではないかという気がしていて、例えば先日行った湊や佃のあたりの街並みはとても興味深かったし、あるいは一緒に仕事をしていた人が住んでいた三軒茶屋、他にも、高円寺、荻窪、吉祥寺、三鷹、あたりもいろいろ探したら面白いのかもしれない、なんてことを考えたりもしている。今日は、神代植物公園という公園があることを教えてもらい、是非とも行ってみたいという気持ちになってわくわくしている。近くに蕎麦屋さんがたくさんあるらしく、食べ物に詳しくないので蕎麦といえば富士そばくらいしか思いつかないので、どんな蕎麦なのかしらと楽しみにしている。

最近はまた写真に興味をもつようになってきた。ホンコンとマカオに行ったときの写真を眺めながら、みんな最近どうしてるかな元気かなと友人たちのことを思い出している。みんなバラバラの道を歩んでいるけれど、会えばあの頃の話をするわけで、思い出を共有するというのは自分が思っていたものより素敵なものらしい。歳を重ねるごとにそう感じる。写真は、共有できないはずの世界が共有されるという稀有な経験であって、それってブログみたいな人の文章を読むことも同じだと思うのだけれど、だから、ブログを読むみたいに写真を見たり撮ったりしてみたいな、と今書いていて自分の気持ちに気づいた。きっと色んな人と色んなことを共有したい、って思っているのだろう。これは、今までの短い人生の中では初めて湧いてきた感情かもしれなくて、新しいことにつながったらな、なんていうのが今の気持ちだけれど。ああ、でも、こうやって文章を書くようになったのは、どこかで、そういう感情があったからなのかな、4年前。

明日も淡々と作業。日に日に寒さは厳しくなってゆくのだろうか。明日は時間があれば夜に毎年恒例の表参道のイルミネーションでも眺めに行ってみる。新宿のサザンテラスもいいな。