珈琲時光 / 侯孝賢

boy-smith2006-11-06


珈琲時光 [DVD]

珈琲時光 [DVD]

深夜にテレビつけてたらやってました。

見てなくてもつけておくものですね。

あらすじ。

2003年夏、東京。古本屋を営む鉄道マニアの肇の力を借りて、30〜40年代に活躍した台湾出身の音楽家・江文也について調べているフリーライターの陽子は、お盆の帰省で実家のある高崎へ戻った際、父と継母に妊娠していることを告白した。相手は台湾に住む恋人。しかし、結婚する気はなかった。東京へ戻った彼女は、肇と一緒に文也の足跡を辿る取材に出かけるが、その途中、気分を悪くする。彼女の妊娠を知り心配した肇は、何かと世話を焼こうとするも、その胸の内に秘めた彼女に対する想いを伝えることは出来なかった。ある日、知人の葬儀に出席する為、両親が上京して来た。あくまでも、シングルマザーの道を選ぼうとする陽子のことを心配するふたり。だが、彼らもまたその想いをうまく口に出せない。翌日、陽子は電車の中で眠ってしまう。そんな彼女の側には、いつの間にか肇がいた……。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD35965/story.html

いやはや、深夜に一人部屋を暗くして観るには最高の映画ですね。

彼の撮る映画というのはやはり(『恋恋風塵』と『百年恋歌』しか見てませんが)優しいんですよね、カメラキャメラ*1の中の人たちに。

別に何か特別なことが起こるわけではないし気の利いた台詞があるわけでもないのですが、彼らの何気ない言葉の節々から、何気ない仕種から登場人物たちの気持ちが観ているこちらにひしひしと伝わってきます。

大塚、雑司が谷都電荒川線なんかは僕が普段から見ている景色なのですがやはりそこはいつもの雑司が谷で、いつものように電車が走っていて、でもそんなありきたりな日常の素晴らしさというか大切さといったものを瑞々しい映像で見せてくれました。

ああ、小林稔侍のお父さん良かったなあ。

こんな映画って、僕は、好きです。

ホント、思い出しただけでたまらないです。。

録画したので今晩また観てしまうかも。

(追記)

そういえば、一青窈がすごく良かったです。ふつーな感じで。歌もいいけど演技も素晴らしいのです。っていうか、演技がどうこうというより雰囲気のいい方ですよね。浅野忠信余貴美子に関しては間違いないのです。

*1:ここは「キャメラ」と言った方がいいのでしょう

ベイビー、そこらでハンティントン。

なんだか知らないけど世間は連休とやらに浮かれていたようですが、僕も一緒に浮かれてみました。

って言ってもまあ、よく眠っただけなのでありますが。

パソコンが壊れて修理に出してからというもの、深夜はひたすら読書の日々ですが久々に同時に7冊くらい読んでいて、どれがどの本に書いてあったかわからなくなってきていますw

まあ、いっか。

しかしながらよく寝ました、久々に。

というのも、ホントにうるさいのですマンションの工事が。

明日から普段どおりの生活です。

いや、忙しくもなんともないですが。

今週中に早稲田松竹で『シェルブールの雨傘』を観たいのですが、さてさていつ行こうかな。

水曜あたりが狙い目なのです。

人のセックスを笑うな / 山崎ナオコーラ

人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

「幸せってなんだか知ってる?」

「知らない」

オレが答えると、真面目な顔をしてユリは言う。

「こういうことだと思う」

ユリは泣き始めたみたいだ。涙を、オレは舐めた。彼女の気持ちはよくわかった。大事な人と抱き合って新しい年を迎えるということは、陳腐なようでいて、実は奇跡だ。

布団の国のお姫様と王様の気分で眠った。

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山崎ナオコーラ  『人のセックスを笑うな 』より

19歳の主人公と39歳のユリの愛とも恋ともつかないような関係を描いた作品。

19歳と39歳の男女の恋物語なのに、なんだか(台詞や雰囲気だったりが)中学生同士の恋愛みたいで不思議なテンポで進んでいきます。

高橋源一郎も解説で書いていますが、まさに「ありのまま」を書いたような文体で、なんだか題名をこんなのにしなくても良かったんじゃないか、って思っちゃいました。

あと、どこか男目線になりきれてないかな、って感じもしました。

っていうか、解説のところの話ばかりで申し訳ないですが、舞城王太郎が男だって誰が言ったんですか?

僕は女性だと思っているのですが・・。

さようなら、ギャングたち / 高橋源一郎

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」と「緑の小指ちゃん」と「さようなら、ギャングたち」たちの物語。

詩なのか小説なのか、さてさて当時の僕には分からないのでありました。

でも、きっとコレも恋愛小説なのです。

人々は恋をせずにはいられない。