浴室 / ジャン‐フィリップトゥーサン,
- 作者: J・P・トゥーサン,野崎歓
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1994/11/18
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その男は浴室に閉じこもる。その理由は?
それは後に分かるだろう。
その男は浴室から出る。着いたのは異境の地。ヴァカンスの地。
そこで、絶望する。愛するものを追いかけて、パリに戻る。浴室に戻る。
その男は浴室から出る。着いたのは・・・。そういえば、何故・・。
時間のない世界を自己言及的な円環を描きながら進む(あるいは戻る)という、そういうお話。
終わらない物語。
少しだけ。
Barry Manilow -Copacabana
ソフトバンクのCMの曲。すごくイイ。ホント、こういう曲好き。ディスコ・チューンに目がないです。。踊りたくなるなあ。
Hipster Image "Make Her Mine"(リーバイスのCM)
懐かしいね。いい感じ。モッズ万歳。
Clair GILBERT O'SULLIVAN
なんとなく。やっぱイイ曲だ。
Gilbert O'Sullivan - Alone Again (original version)
うーん。いいね。
Buena Vista Social Club - Chan Chan - Compay Segundo
クールでしょ?
トマトを赤くする。
久々にこんな時間に起きた。
頭すっきりだなあ。
復活するって言ったもんね。
脳は朝から数学を欲しています。
どーんときなさひ。
そうそう、暫く更新が滞る、という予定はありませんが、それくらいの勢いをつけたいと思います。
相変わらず口先だけかもしれませんが、まあ、ちょっと頭の調子は良いので、少し集中できたらなあ、なんて思ってます。
いつもこれくらい冷静な頭だといいんですけどね。
やっぱ、毎日「やらなければいけないこと」がいくらかないとダメですね。
それと平行して「やりたいこと」と「やるべきこと」をこなすこと。
そういう基本的なリズムをつくって、それに乗っていかないとダメなようです。
あとはプライヴェートなこととのバランスをうまくとること。
これはすごく大事。(今更ながら身にしみています)
いつまでもプライヴェートなことにのぼせてるとどうしようもないです。
それはそれで大事だけど、あんまり没入するのは当然良くない。
せっかくそれなりに努力してきたのにそれを無駄にするわけにはいかないので。
東京は雨降りで相変わらず自殺する若者が増えているのかもしれなくて、そんな彼らにかける言葉なんて思いつかないけど、さあ、傘なんて捨ててたまには雨に濡れてみようじゃないか。
雨でびしょ濡れになるのも
長いようで短い人生の中では
そんなに悪くない。
そうでしょ?
第6回LAC国際シンポジウム
「新しい小説<ヌーヴォーロマン>から小説の未来へ」
『浴室』『ムッシュー』などで知られるベルギーの作家ジャン=フィリップ・トゥーサン氏、『熊の敷石』『おぱらばん』などで著名な作家堀江敏幸氏、ジャン・エシュノーズなどフランス現代小説の翻訳で知られる谷昌親氏をお招きして、トゥーサンの翻訳やフランス文学にかんする著作を発表している野崎歓とともに、20世紀後半から現在のフランス小説の展望を論じ合う。
日 時: 2006年11月27日(月)18:00〜20:00
場 所: 東京大学駒場キャンパス 学際交流ホール
今日ですね。
若き不良兄ちゃんが行ってきます。
元気があれば感想書きます。
すごく楽しみ。
ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ / ヴィム・ヴェンダース
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2000/09/01
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紹介。
『ベルリン天使の詩』『パリ・テキサス』で知られるヴィム・ヴェンダース監督によるミュージックドキュメンタリー映画。かねてからヴェンダースと親交のあったギタリスト、ライ・クーダーが、97年にキューバの古老ミュージシャンたちと製作し、世界的ヒットとなったアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。
この作品がきっかけとなり、ライ・クーダーと共に撮影クルーを伴ってキューバへ二度目のレコーディングに同行した。彼らのレコーディング風景とアムステルダムやカーネギーホールで行われたコンサート映像を中心に、メンバーへのインタビューで構成されている。もちろん彼らの演奏だけでなく、その人間的な魅力にどんどん引き込まれてしまう作品だ。彼らの音楽に対する想いをつづりながら、キューバという特異な環境を今までにないアプローチで映しだしている。(大石みちひろ)
非常に有名な映画ですね。
映画を「観る」のではなくて映画を「聴い」て、「感じ」てください。
クールなジイちゃんたちが次々登場します。
第6回LAC国際シンポジウム
行ってきました。
相変わらず自分には不適な場所なんではないかと感じさせられる気品あふれた会場の雰囲気の中、熱心に話を聴いてきました。
で、結局「ベケットを読むことが全てだ」という話。
なんだ、仏蘭西文学案外分かりやすいじゃないか。
で、トゥーサンが初めにひたすらベケットについて語ってました。
ベケットの作品の中では我々は非歴史的時間・時間のない世界にいて、それゆえに全てが死んでいる。それは意識の内部に入り込み、「際限のない不自由さ」にとらわれ、そしてその世界の中では全てが交換可能なのだ。したがって、その中ではたった一人の話者がいるだけで、他者は表象に過ぎない。具体的には、モロイは続けなければならない(たとえ、それが何かを分からなくても)し、「名づけえぬもの」には全て名づけてしまわなければならない。(先にあった、「世界の中における交換可能性」のことでしょう)しかし、ベケットはフロベール的「無」には警戒していた(絶対的・孤独な「無」を拒否し、言語の彼方に存在する可能性にかけているとでもいうことでしょうか)。ベケットの作品においては言語の彼方には著者がいて、孤独があって、声があるのだ。
簡単なまとめ
でも、僕がベケットを読むのはたしかにそういう部分に注目しているからで、そもそも僕は「生」というのはかなりどうしようもない状態に名づけられた曖昧なものであって、我々はまさに「際限のない不自由さ」の中で「生き続ける」(同時にいつでも「死んでいる」と名づけることが可能)しかないということを強いられている意味においてベケットはその「生の矛盾・不条理」を描いている気がします。(「物語」が始まらない。これはトゥーサンの『浴室』において循環的にストーリーが「終わる」(同時に「始まる」とも言える)という構図にも見られますが)(哲学の領域では「生きながらにして必ず死ななければならない」という矛盾(というより不条理)を問題にすることは多々ありますね。)「生きる」ということは非常に矛盾した状態であると言うことができるのではないでしょうか。それを僕は「自己言及性」や「二項対立」的な図式(AとAでないものによる分類による認識)による弊害だと勝手に思っていますが、このことは少なからず我々が「生き続けること(同時に死に続ける)しか出来ない」ことと関わっているのではないでしょうか。
すこし、僕の個人的な話になりましたが、そんな感じですかね。あとは23歳のときにトゥーサンがベケットの作品に会って衝撃的だったという話がありました。
それに関連して後から堀江敏幸さんが大学の生協で平積みになっていたアラン・ロブ=グリエの『ジン』を買ったときのエピソードを面白おかしく語ったり、それも仏文科に進んでしまったからで全然ロマンチックな出会いでもなんでもなかったとか、仏文科だからってフランス語で文献読むとは限らなくて翻訳出てない作品はこの世に存在しなかったことにするんです、とか堀江さんが舌好調で、非常にユーモアに溢れた方で会場も非常に盛り上がってました。面白い人だなあ。しかも、見た目すごく若い。実際にもまだ若いけど。
うーん、ロブ=グリエとか読んでみてもいいのかな。
そうそう、ヌーヴォー・ロマンとか別に新しくないとか言っておきながら、結局新しいものはなんでもヌーヴォー・ロマンとして読めてしまうとかいう話で締められていましたが、なるほど、だから結局ベケットなのですね。ヌーヴォーロマンであるということは同時にヌーヴォーロマンではないことでもある。ただ、ヌーヴォー・ロマンでありつづけることでしかありえないのだ。そんな感じなんですかね。ちょっと、オートポイエティックだなあ。物語の中で閉じた環をなしているということは、やはり物語は「生きている」のかも知れないですね。(ただし、おそらくそれを記述しようとした瞬間にそれは「死んでいる」ことが可能になるのですが)
九つのリスボン。
復活するって言いましたからね。
久々にサクッとちゃんとしたこと書いたつもりです。
面白かったなあ、シンポジウム。駒場に移ったら色々出よっと。
本当はもう少し文学とサイエンスを横断した話に広げることは可能なのですが、恐るべき長さの話になるのでまたの機会にします。
仏文とか専攻してる人とか、話してみたいなあ。
っていうか、文学部の人って気が合いそうでしかたない。
工学部の人とは気があわなすぎて困ってますし。。
ベケットとかロブ=グリエとかモリエール(『人間ぎらい』ですね)(ヌーヴォー・ロマンらしい。なつかしの『テレーズ・デスケルウ』)*1とかトゥルニエ(久々に出会った!フライデー!)の話をするサイエンティスト、いたっていいじゃん。
さーて、益々訳分かんない感じになってますが、完全復活にはまだまだ遠いです。
今週金曜日に鍋会なのになあ。
僕にとって恋愛はファルスなのでしょうか?
やれやれ。。
*1:モーリヤックと間違えました。どうりでおかしいと思った。