日記

091126

昼食後の昼下がり、木の葉が木々の枝のその先端から宙を横切って、その先の、柔らかな土にたどりつくまでのあいだを、ぼんやりと眺めていた。とてもとても短い間のことだった。 広島から東京に引っ越してきて初めての冬、東京の冬の一日の短さに驚いた。冬の…

ケータイ

すっかり季節は冬。小さな雨粒が部屋の窓のガラス越しにぼんやりと見えたけれど、ビニル傘を持とうと差し出した手をなんとなく引いてしまい、エレベータで1階まで下り、自転車に乗って大学へと向かうと、代田のあたりで雨が強くなってきて、どうしたものか、…

東京 - マカオ

9時半起床午前中勤務。後、お弁当を食べた後で大学にて作業。家のドアを開けると冷たい風が吹いており、ネルシャツの上に黒のカーディガンを羽織り、トレンチコートを上着にして勢いよく家を飛び出てはみたのだけれど、今日は久々に調子の出ない1日だった。…

風邪だろうか、数日間熱っぽい。頭がくらくらするなあと思いながら作業を続けていたら、週の後半はとても集中できた。どこに向かって努力をしているのだろうかと途方もない心持ちで作業をしているときの集中力とはまったく違うものだった。ワセダサイに行っ…

雨が降っている

お昼頃に起きて駅前のなか卯で肉うどんを食べてから神保町の古本まつりへ。Jさんと落ち合い、Nさんとすれ違い、積み上げられた本の山と人をかき分ける。magnif、キントト文庫、ボヘミアンズ・ギルド、明倫館あたりのセレクトはやはり好きで(明倫館は理工書…

迷い

髪も爪も影も時間が経てば伸びてゆきますから、やはらかな手触りを確認したい、そんなことを考えていた日曜日。甘えたい感情と一緒に隅田川沿いを幾許か歩く。コンクリートを踏みしめるナイキのスニーカーの踵はますます磨り減り、地面を引きずるようにしか…

愁い

雨の中傘もささずに自転車で町を走り抜けたのは、どれくらいぶりだろう。9月の秋雨はとても冷たい、なんて思いながらペダルを漕いでいたら、もう10月になっていた。今まで過ごした時間の中で、一番時が過ぎてゆくのが早いかもしれない。相変わらず体調は良か…

元気になったけれど、ここでは一度書いたものは消さない方針だから残しておく。 - 相変わらず気丈に振る舞う日々で、背中を押してもらわないと前に進める気がしなくて、不安で情けないことをぐだぐだ考えていたのだけれど、やめなければいけない。

微粒子

- 「ずっと遠くで星が爆発するだろう。そうすると、そこから小さな、ほとんど重さもない粒子が大量に宇宙に飛び出す。何千年も飛行して、いくつかが地球に落ちてくる。いくつかって言うのが、このグラスに毎秒一兆個くらい」「星か」「そう、なるべく遠くの…

とても涼しい一日だった。だいぶ体調が戻ってきたようで、集中して作業が出来た。この調子が続くといいのだけれど、難しいのだろうな。色々平行して器用にこなすのは苦手なのだけれど、色々本を読んでだいぶ処理出来るようになった。メールの処理ももっと早…

それはただの気分さ

雨の強く降る日には思索に耽りながら日記を書いてみるのもいいでしょう。窓を叩く雨と風に急かされて、パソコンを前にして期限が迫っている原稿を書くのもいいかもしれません。秋の気配とともに訪れた台風の目に睨まれながら、大学の中にあるカフェで一人カ…

海へ行くつもりじゃなかった

8月21日どうにもこうにも精神的にも身体的にも疲れていてキツイなあと思いながら大学へ。保健センターで受診して薬をもらって、図書館で仕事とお勉強。夕方からボサボサに伸びきった髪を切りに原宿のステレオへ。スタイリストのMさんと音楽の話と仕事の話と…

short summer left

今年の夏はとても短かった。仕事や大学での勉強から自転車で家に帰るときには、例年この時期の夏の一日を占める蝉の鳴き声ではなくて、秋に棲む虫が奏でる音が耳の奥に滑り込んでくる。風も生ぬるくなくて昼間から肌にとても心地がよくなってきた。新しいこ…

Diary

なんだか自分語りをしてしまった。でも昔はこんな感じのブログだったこともあるから、ま、いっか、て思う。朝だし、仮眠しなきゃ。やんなきゃいけないこともやりたいこともたくさんある。

大人になりずいぶん経つ

あっという間に時間が過ぎていくから、正直驚いている。やっぱりフットワーク軽くいろいろなところに出かけるのが自分の性に向いているのだと思う。とにかく仕事の日々。先週は東京ビッグサイトで本売りをしていたのだけれど、この歳でまさかサービス業を初…

D.I.Y.

暖かい日が続いている。昨日から今日にかけて朝方まで仕事なのか研究なのか勉強なのかわからないことをやっていたから、お昼頃に起床。大学に行って作業をしようかと思ったけれど、自宅で。それなりに集中して作業した後に大学へ。大学の図書館でお勉強。夕…

くちぶえ

しばらく日記を書いていなかったから、また再開してみよう、なんてことを思っている。毎日何かが起こって、何かを考えているから。それを書くことに何か意味があるような気がするし、何も意味がないような気もする。別に意味なんてなくていいのだけれど。今…

春にして君を想う

春眠不覚暁 処々聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少 春暁 孟浩然(ハルノネザメノウツツデ聞ケバ トリノナクネデ目ガサメマシテ ヨルノアラシニ雨マジリ 散ツタ木ノ花イカホドバカリ 井伏鱒二) 地上を這うようにつたってゆく雨水を車が撥ね上げながらあちらから…

呼吸

しばらく実家に帰って、温かいご飯を食べていた。他には婆ちゃんの畑仕事を手伝ったり、爺ちゃんの愚痴を聞いたり。田舎はよくもわるくものんびりしていて、「ここにはいられないな」と思ってさっさと東京に帰ってきたものの、この歳になってホームシックだ…

停滞

弱さを肯定することができなかった頃は苛立ちを周囲に撒き散らしていたような気がする。怒鳴り散らすことで問題が解決するのならば、世界は憎しみに満ちてしまうね。今の僕なら笑顔で愛を語らうことを選択するけどさ。そんなことを考えながら新宿の街を当て…

軽やかに

小中のときの友人K君と中高のときの友人Hと新宿でごはん。お酒は飲めないのでジュースで我慢したけれど、笑った、笑った。相変わらず正しいことばかりずけずけと言い放つHの言葉に大笑い。本当に変わらないね、と一安心。終電が迫っているというのに一向…

かくも陽気なパリ!

いろいろ書いたのだけれど消えてしまった。要は『エリュアール詩集』を日月堂で購入し、その官能的な詩に酔いしれた休日であった、ということだ。体調はなかなか優れない。なんとか生活リズムは取り戻しつつあるのだが。明日は友人と新宿で晩御飯を食べるの…

Money can't buy you back the love that you had then.

- クリップスプリンガーは、『愛の巣』を弾きおえると、椅子 に坐った身を振りむけ、当惑して薄暗がりの中にギャッツビー の姿を探し求めた。 「ぼくはぜんぜん練習していないんですよ。弾けないって言った でしょう。ぜんぜん練習し・・」 「そんなにしゃべ…

My life as a ...

自宅のベランダから見える街の様子が劇的に変わることはない。遠くにドコモタワーと六本木ヒルズ、東京タワーが見える。見えている気がしている。ここ数週間は久々に大変で、いくつかのゼミの準備に取り掛かっていた。そこで修士論文のベースになることを話…

リアルであること

机に頬杖をついて考える日々です。

欲しいものを全部言いなよ

久々に日記だか戯言だかでも書こうと思い立ちとりあえずいくつかアンテナをのぞいてみて、とやっていたらいつの間にやら時間が経っていて、やっぱりブログは時間がかかるのね、と改めて確認したところで書き始めるわけだけれど、しかしまあとか言いながらな…

Comment ça va?

いよいよ書くべきものを書くときがやってきて、あっちに行ったりこっちに行ったり、あれやったりこれやったり、と忙しくしている。やらなければいけないことをひとつひとつこなしてなんとかゴールにたどり着きたい。集中力も幾分上がってきて、この集中力を…

時間の環

- この世も終わりだよ。人間が一等車に乗り、書物が貨車に乗せられるようになったら! ガルシア=マルケス 百年の孤独 - 大学の図書館に本を返却しに立ち寄ると、新着コーナーに読みたかった本が入っていて迷うことなく借りた。一日の最後に一つでもよいこと…

だからギターが必要です。

書けない小説と詩の創作から抜け出して言葉の感覚を取り戻すために書こうと試みた日記も消えてしまい意気消沈してしまいそうなのだけれどそんななかでも新しいPCと新しい職場に出会えそうでなんとかなるようなきがするエンドオブサマー。そんな歌が歌いた…

または7つの偶然

下北沢で日付が変わる頃にラーメンを食べながら考えることはこの先のことで、しかしまあこの先どうなるのだろうねえなんてことをぶつぶつ頭の中で呟きながら右斜め前に座った若い男の子たちを見ながら色々と考えていた。